おもちゃを買うなら子供の教育に少しでも繋がって欲しい。
子供の教育につながるような良質なおもちゃを買い与えたい。
親なら誰しもがそう思いますよね。
私も二児の父として、試行錯誤しています。
今回紹介するのは、建築学科であった私が、その同期や先輩・後輩25人に聞いた、「実際に子供にプレゼントした知育玩具は何?」という質問ででてきた知育玩具です。
少なくとも2名以上が選択した知育玩具を紹介します。
# ちなみに、実際に建築家になった方、その道を未だに志している方はゼロです。。
私たちが学生の頃、自分が小さい頃にこういうおもちゃで遊べたら、もうちょっとセンスある設計ができたんじゃないかなぁ。なんて語ってしまいました。
建築学科だけあって、空間把握がよくなりそうなおもちゃ、
数学や図形に関係しそうなおもちゃ、
創造性や発想力が鍛えられそうなおもちゃが登場します。
なお、便宜的にランキングちっくな記載にしておりますが、
厳密な順位はありません。
【ベスト1】LEGO(レゴ)の建築シリーズ
まずは、これ。レゴの建築シリーズです。
ご存知の通りレゴには様々な種類がありますが、その中にLEGO Architectureという種類があります。
皆、これを購入しているとの事!
ただし、種類がたくさんあります。
一般に認知されているのは、「ロンドン」や「自由の女神」、「ルーブル美術館」、「シドニーオペラハウス」といったものです。
しかし、元建築学科が選んだのは、一般にはかなりマイナーなもの。。。
- サヴォア邸
- 落水荘
- ファンズワース邸
みなさまご存知ですか?
実はこの三つ、20世紀を代表する3人の建築家が作った、20世紀を代表する建築なんです。
サヴォア邸とは?
スイス生まれ、フランス育ちの最も有名な建築家コルビジェが作った住宅です。
今の我々からみると、「何これ?」とも思われる作品なのですが、当時の時代においては革新的とも言われる作品でした。
また、今の我々が普通に思えるのは、それほど世の中がサヴォワ邸化されたという証拠かもしれません。
なお、本物はこんな感じです。
現在は中を観れるようになっています。
落水荘とは?
落水荘も近代建築の一つ。こちらはアメリカにあります。
別名Falling water。
滝の上に作られたので、このような通称名がついています。
なお、本当の名前は、カウフマンズ邸。
この建築を設計したのは、フランク・ロイド・ライトという米国人建築家です。
ご存知でしょうか?
親日家で日本にも来ておりますし、どこか日本のデザインを取り入れています。
落水荘の本物はこんな感じ。
ちなみに、フランク・ロイド・ライトは日本でも建築を作っています。
それは帝国ホテルです。
この帝国ホテル、できてすぐに関東大震災にみまわれます。
しかし、全くといって良いほど損傷していなかったとの事。
現在の帝国ホテルは改築され、ライトが作った帝国ホテルは愛知県に移築されました。
そして、この帝国ホテルもレゴ アーキテクチャーとして出ています。
私の知る限り、日本から出ているのはこの作品だけです。
(本当はお寺や神社など出したら良いのにと思いますが。。)
ファンズワース邸とは?
こちらは、最後の一人、ミース・ファン・デル・ローエという建築家の作品です。
これも、普通じゃん。と思われるかもしれませんが、れっきとした有名建築です。
ミースはもともとドイツ生まれでしたが、第二次世界大戦の影響で米国に亡命し、そこで大成します。
こちらも本物はこんな感じです。
どうでしょうか?
世界三大建築家が出てきました。やっぱり、元建築学科は違いますね。
子供は楽しめるのでしょうか?
おそらく大人が楽しんでいるのかなと思われますが。。
しろこ
KUROKO
他にもレゴのアーキテクチャーシリーズはキャッチーな建築がたくさんあるので、観てみるととっても面白いです。
なお、ヒアリングした中で、デザインを仕事にしている方からのオススメは、こちら。
仕事でも活用しているらしい。。
なお、レゴの良いところは、使わなくなった後に買取業社に高く売れるという点です。
どのように高く売るかについては、「いらなくなったおもちゃをどこで売る?」を参照ください。
【ベスト2】neaf社(ネフ社)のネフスピール
neaf社のおもちゃは、建築を志す者に取ってみると憧れです。
neaf社は非常にデザイン性に優れた積み木がたくさんあります。
その数あるおもちゃの中でも、やっぱり第一位はネフスピールが一番おすすめです。
数あるネフ社の積み木の中ででも代表作と言われています。
その歴史はなんと50年以上!
そして、世界中で高い評価を受けています。
このネフスピールは、4個 x 4色の16ピースだけの積み木なのですが、遊び方は非常に多くあります。
こんなにシンプルなのに、1歳の小さい子供から、大人まで楽しむ事ができます。
写真を見てわかる通り、一片が5cmの正方形で、全部同じ形をしたピースで構成されていますが、複雑に切り抜かれています。
この切り抜かれている点がポイントで、ピースとピースをうまく接合する事で、様々な形を作る事ができます。
この形によって、子供達は重力や、力学、重さといったものを直感で感じる事ができます。
この動画を見てください。ワクワクしませんか?
積み木といえば、ネフスピール!
とも言えるほど、基本中の基本となる積み木だと思います。
ネフスピールの魅力
- ネフ社の代表商品
- 50年以上も愛される定番商品
- 16個しかなく、とにかくシンプル!
- 1歳から大人まで楽しめる!
- 子供の空間把握能力を遊びながら育成できる!
実はこのネフ社、ネフスピールの他にも様々な美しい積み木を作っています。
詳しくは別の記事に書いておりますので、気になる方は読んでいただければと思います。
naef(ネフ)の美しい積み木たち6選
なお、もう一つ人気だったのが、同じネフ社の「バウスピール」という積み木です。
これは、「バウハウス」というドイツのデザイン学校があるのですが、1922年にその学校でデザインされた積み木です。
これまた、バウハウスは建築学科の学生に大人気です。
ただ、ネフスピールの方が人気は圧倒的でした。
【ベスト3】KAPLA(カプラ)
次に紹介するのは、カプラという積み木。
この積み木も世界中で愛され、最も売れている積み木といっても過言ではありません。
先ほど紹介したネフスピールもワンサイズだけのシンプルな積み木ですが、
実はカプラもワンサイズだけです。
しかもカプラは、ネフスピールのように複雑な形をしていません。
これだけです。
これだけで様々な形を表現する。それがカプラの魅力です。
KUROKO
どういうことかというと、反ったり変形しない素材を厳選されている。だから、とっても高く積む事ができる。
18mという世界最高記録もうちたてられているんだ!
しろこ
これら、全部シングルサイズのカプラで作られたものなのです!
子供たちは、発想のおもむくままに好きな造形がいくらでも作る事ができます。
建築学科でも、カプラを使って、建物の模型を作ったりすることもあるほどです。
KAPLA(カプラ)の魅力
- 材料はシングルサイズの板のみ
- 精巧に作られていて、品質が抜群
- シンプルだから子供から大人まで楽しめる!
- 子供の発想に合わせて、無限大の造形が作れる
カプラの詳細記事はこちらから
万能!知育玩具のカプラ(KAPLA)の魅力、遊び方から値段や口コミ
【ベスト4】GEOMAG(ゲオマグ)
このGEOMAGも秀逸な知育玩具です。
少し前に小学生ながらも高校生並みの数学の知識を身につけてしまったという子供のニュースがありました。
天才少年、高橋洋翔くんです。
その高橋少年が幼児から使っていたというのが、このGEOMAGのおもちゃなのです。
ちょっと見てみると、その理由がよくわかると思います。
GEOMAGは、名前にも表れているように、マグネットでくっつきやすい性質になっています。
ピースは、棒状のものとパチンコ玉のような球状のものから構成されています。
ですので、子供でも直感でどんどん形を作っていくことができます。
GEOMAGはシリーズもので様々な種類があります。
このように様々な形を作ることが出来ます。
数学的な図形、特に立体図形について、子供の頃から触っていくことで、直感的に図形を考えることができたり、空間把握能力が向上します。
そして、このGEOMAG、大人が使ってもとっても面白いです。
いや、大人だからこそ、様々な形を作ることができます。
数学でちょっと見たことがあるような図形を実際に作ってみるのは、感慨深いというか、子供に戻った気持ちで没頭してしまいます。
さらには、作った作品を家のインテリアとして飾っておいても、絵になります。
結構複雑な形を作れるので、それを鑑賞しているだけでも興味深いです。
GEOMAG(ゲオマグ)の魅力
- 天才少年が使っていた知育玩具
- 子供でも直感で形をどんどん作れる
- 数学、特に空間把握能力向上に役立つ
- 数学を学んだ大人も楽しめる事間違いなし!
GEOMAG(ゲオマグ)の詳細記事はこちらから
天才を育てる知育玩具GEOMAG(ゲオマグ)を使ってみよう
【ベスト5】建築家 隈研吾 × 坂本龍一 の「つみき」
東京オリンピックの国立競技場を設計した建築家 隈研吾さんがデザインした積み木です。
そして、この「つみき」を発売している会社が「more tree」という会社なのですが、その団体の代表が、なんと坂本龍一さんなんです。
隈研吾 × 坂本龍一
なんともすごいコラボです!
また、隈研吾さんは建築学科の生徒からしてみるともはや英雄です。
ただし、国立競技場のデザインには賛否両論あったりします。
また、残念ながら実現しなかったザハ・ハディドのデザインが好きな方も多いです。。
それはさておき、このシンプルな「つみき」は隈研吾さんの思いが詰まっています。
2020年オリンピック メインスタジアムを手がけることになった隈研吾氏は幼少期、根っからのつみき少年でした。「つみきは僕の人生にとって重要なものです。建築を志すきっかけになったのも、子供の頃ひとりで延々とつみきで遊んでいた体験が大きい。」と話しています。「つみき」は子供のおもちゃとして夢中になって遊べ、柔軟な発想力が育つ知育玩具とも言えます。
more tree HPより
隈研吾さんは、「木」を非常に大切にした建築を作られています。
この「つみき」というおもちゃにもその思いがつまっているのですね。
海外のメディアからも高い評価を得ています。
2015年、デザインウィークの中心地でもある、東京ミッドタウンDESIGN TOUCHで「つみき」のインスタレーションを行いました。「つみき」を使って大小さまざまなオブジェを多彩に構成し、海外メディアからは、‘日本のレゴ’と称されました。
しろこ
「つみき」の魅力
- 有名建築家 隈研吾氏のデザイン
- 有名音楽家 坂本龍一氏の団体から発売
- 良質な国産の杉を利用
- シンプルだが、いろんな組み合わせ方法あり
- 無塗装のピース
- 日本のレゴ!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上、建築学科25人に聞いたオススメした子供の知育玩具特集でした!